注文住宅は外観+素材と生活導線も重視

モデルハウスでの第一印象に惑わされないために

注文住宅のモデルハウスを訪れると、まず目に留まるのはおしゃれな外観
私たちも、初めてのモデルハウスでヨーロッパ風の出窓に惹かれました。
しかし、実際に暮らしてみると大切なのは生活導線や収納、そして素材選びです。
家づくりの初心者こそ、見た目だけで判断せず、将来の暮らしをリアルに想像してモデルハウスを見学することが大切だと実感しました。


健康的な住まいを支える素材選び

内装におすすめの素材は「漆喰」

私たちは、内装の壁に漆喰(しっくい)を選びました。一般的なビニールクロスと異なり、漆喰は以下のようなメリットがあります:

  • 静電気が起きにくく、ホコリが付きにくい
  • 湿度・温度を自然に調整
  • ホルムアルデヒドを分解する作用がある
  • ウイルスの除去にも効果的

特に、小さなお子さんやアレルギー体質の方、高齢者がいる家庭では、こうした健康面に配慮した素材選びが非常に重要です。
漆喰は外壁にも使用でき、和風・洋風どちらのデザインにもマッチします。


収納と導線は想像以上に大切

モノが増えても困らない収納設計を

注文住宅に住み始めて後悔したのが、収納スペースの少なさです。
展示場では広々とした印象を受けがちですが、実際には家族が増えるとモノも自然と増えます。
玄関にはベビーカーや外遊び用のおもちゃが溢れ、収納の工夫が必要でした。

収納のポイント:

  • 玄関ポーチや玄関内部にはゆとりを持たせる
  • 各部屋に適切な収納を配置する
  • リビング近くにファミリークローゼットを設置する

作業スペースのある暮らし

ちょっとしたことですが、キッチン横に作業カウンターを設けたのは大正解でした。
パソコン作業や家計管理、お子さんの宿題など、暮らしの中で便利に使えるスペースがあると生活がよりスムーズになります。


窓や浴室で失敗しないための工夫

浴室の窓と照明選び

実際に失敗したと感じたのが浴室の窓です。
朝日を浴びながらお風呂に入りたいと大きめの窓をつけましたが、実際には夜の入浴が多く、防犯面も不安に。
結果的には窓なしの方がよかったかもしれません。

さらに、浴室照明も2パターン(蛍光灯・暖色)から切り替えられるタイプを採用しましたが、暖色系1パターンで十分だったと感じています。
寝る前のリラックスタイムには、落ち着いた照明がぴったりです。

窓の位置設計に注意

モデルハウスでは理想的だった窓の配置も、実際の土地に建てると隣家との位置関係で調整が必要になります。
私たちの家も、向かいの家と窓が鉢合わせにならないよう高さを調整しましたが、外観上は特に違和感はなく済みました。


まとめ|注文住宅は暮らしやすさを第一に

注文住宅は自由な設計ができる魅力がありますが、外観デザインだけにとらわれず、生活導線・収納・健康面まで考慮することが大切です。

モデルハウスでは実用性を意識して見学し、実際の暮らしを想像することが成功のカギ。
素材選びや収納設計、窓や浴室の仕様まで、細部までこだわってこそ、長く快適に暮らせる家になります。

もし迷ったときは、専門家に相談することでプロ目線のアドバイスが得られ、後悔のない家づくりができるでしょう。