外観は「におい」でも記憶に残る?

私達夫婦は、家を建ててすぐに、両家の親を招待しました。
その時、両家から言われたのが、「なんだか、いい匂いのする家だね」でした。
私は、花が好きだったので、好みの香りのする花をエントランスに配置するよう、計画を建てたのです。
お客様に褒められたことで、自己肯定感がぐっとあがりました笑
今回は、視覚だけでなく、嗅覚にも働きかける、香りを取り入れた外観のアイデアをご紹介します。

白とピンクの花

季節の草花でつくる「香るアプローチ」

花の香りで迎えるエントランス

玄関までのアプローチには、季節ごとに香る植物を配置。春にはジンチョウゲ、初夏にはラベンダー、秋にはキンモクセイなど、季節の香りが楽しめる草花を植えることで、お客様を優しく迎える空間になりました。

建築会社の外構提案が決め手

植栽は素人では管理が難しいと思い、外構担当の方に相談。
土壌や日当たりに合った品種を提案してもらい、香りと景観を両立した外観デザインが実現しました。


素材の香りで感じる心地よさ

木の香りがほのかに漂うファサード

我が家は、玄関まわりやウッドデッキに天然木を使用。
特に杉材は、ほんのりとした木の香りが漂い、家の顔となる外観にやすらぎをプラスしてくれます。
雨上がりの木の香りは格別で、四季の変化を香りでも感じられます。

プロが選ぶ、香りと耐久性のバランス

木材の香りだけでなく、メンテナンス性も重要。
建築会社からは、「香りが強すぎない素材の方が長く快適に住めます」とのアドバイスを受け、適度に香る自然素材と防腐処理のバランスが取れた外観になりました。


香りが記憶に残る住まいの演出

子どもと一緒に育てる香る庭

家庭菜園コーナーでは、ミントやローズマリーなどのハーブを植え、料理にも使える香りのある植物で生活に彩りを加えています。
子どもたちも植物を育てながら香りに親しんでおり、家への愛着も増しているように感じます。

香りが家の“印象”を決める

見た目のデザインだけでなく、ふとした瞬間に感じる香りが、その家の印象を決定づけることもあります。
視覚に頼らない外観づくりの一例として、「香り」は新しい価値をもたらしてくれます。


香りと暮らし

外観は視覚に訴えるものだけではなく、香りという感覚にも配慮することで、より豊かな住まいが実現します。
心地よい香りに包まれた家は、訪れた人の記憶に残り、住む人の心にも安らぎを与えてくれます。
建築会社の専門家と相談しながら、五感に響く外観をぜひ検討してみてください。