流行を追うだけじゃない、外観デザインの選び方

新築の計画を始めた当初、外観のデザインはとても悩みました。
「今っぽいおしゃれな家にしたいけれど、流行りすぎると飽きてしまいそう」「かといって個性的すぎても浮いてしまうかも…」
そんな葛藤の中で辿り着いたのが、トレンドと自分らしさの“バランス”をとる外観デザインでした。

周囲に馴染みつつも、どこかに「うちならでは」の要素がある。
それが私たちの理想でした。

近年の外観トレンドをチェック

まずは、ここ数年で人気を集めている住宅の外観トレンドを調べるところからスタートしました。
気になったのは以下のようなデザインです。

  • シンプルモダン(黒・グレーなどの無彩色+直線的なフォルム)
  • ナチュラルモダン(木目や植栽と調和したやわらかい印象)
  • サステナブルな素材感(塗り壁やガルバリウムなど)
  • 箱型×フラット屋根のスタイリッシュな形状

これらはどれも洗練されていて魅力的。
でも、それだけを真似ると「どこかで見たような家」になってしまいそう…。
そこで、自分たちのライフスタイルや好みを掛け合わせて、オリジナリティを加えることにしました。

自分らしさをどう取り入れたか?

私たちが意識したのは、「素材」「配色」「ディテール」に自分たちらしさを散りばめることでした。

  1. 外壁は流行のガルバ×木目でコントラストを演出
     ベースにはマットブラックのガルバリウムを採用し、玄関周りには温かみのある天然木をアクセントに。
    無機質と有機的な素材のミックスが、自分たちの“モダンナチュラル”な好みにぴったりでした。
  2. 窓の配置や形状にもこだわりを
     あえて正面には大きな窓を設けず、スリット窓や高窓をリズムよく配置。
    デザイン性を高めつつ、プライバシーも守れる工夫を取り入れました。
    窓があるのとないのとでは、部屋の中の開放感が違います。空が見えるか見えないかは、思ったよりも重要な要素でした。
  3. 玄関ポーチに趣味の植栽を配置
     夫婦で好きなドライガーデン風の植物を選び、外観に“生活の気配”を加えました。
    これだけでもぐっと個性が出てきます。

住み始めて感じた“しっくり感”

実際に暮らしてみて思うのは、「どこから見ても自分たちの家だと感じられる」この安心感です。
流行を押さえているから古臭くもならず、でもしっかり自分たちの好みが反映されている。

特に気に入っているのは、季節や時間帯によって外観の見え方が変わるところ。
朝のやわらかい光で木目が映えたり、夕方には黒の外壁がぐっと引き締まって見えたりと、暮らしの中で外観が“生きている”ように感じられるのです。

まとめ:長く愛せるデザインとは?

住宅の外観は、単に“見た目がいい”だけではなく、“住む人の価値観が映し出される場所”だと思います。

トレンドを取り入れるのは大事。でも、そこに自分らしいエッセンスを少し加えるだけで、ぐっと愛着の持てる家になります。
愛着を持つことができ、これぞ【我が家】と思える家にすることができました。

これから家づくりを考える方には、「好き」と「今らしさ」のちょうどいい交差点を探してみることをおすすめします。
きっと、自分たちらしい“帰りたくなる家”が見つかるはずです。